【健康科学部・理学療法学科】宮﨑ゼミが株式会社ワコールとの共同研究を実施

 健康科学部理学療法学科教授・宮﨑 純弥ゼミでは、20246月より株式会社ワコールと新商品や新サイズの機能評価に関する共同研究を開始しました。

 CW-Xは、『カラダを動かすすべての人へ』をテーマにワコール人間科学研究開発センターの技術と独自のテーピング原理から開発されたコンディショニングウェアです。
 1991年のブランド誕生から現在に至るまでトップアスリートをはじめ多くのスポーツ愛好家に愛され続けてきました。
 今回、宮﨑ゼミでは株式会社ワコールとともに新たな機能を備えた商品開発の機能評価に挑みます。

 宮﨑ゼミでは、新機能を搭載したCW-Xのサンプルを使用し、ゼミ生と理学療法学科の学生が協力し、京都橘大学の学生40名を被験者とし、データ収集を行いました。

①タイツを履いていない状態、②普通のタイツを履いた状態、③新機能を搭載したCW-Xを履いた状態の3パターンで効果測定を行い、身体にかかる負担がどのように軽減されるかなど、実証実験を行いました。

 複数回の実証実験を重ね、年齢や性別、体型などを比較して収集したデータを解析し、他のタイツとの生理機能的特徴差や主観評価、験者(実験を行ったゼミ生等)が、実証実験をつうじてそれぞれが感じたことを担当者に伝えました。
 解析データは、株式会社ワコールに引き継がれ、来年以降の商品発売に向けて商品開発が進む予定です。

 今回、企業連携を経験した学生からは、「入学時は、卒業後はスポーツ選手に帯同し、アスリートを支えて行きたいと考えていました。しかし今回、初めて企業との共同研究を経験し、身体機能や動作機能等、授業で学んでいることが、実際の製品に生かされ、多くの人の生活のサポートに繋がっていることを知りました。目の前の人をサポートする臨床の現場だけでなく、身につけた知識を生かし、多くの人の身体の機能をサポートする、製品開発のフィールドで活躍したいと考えるようになりました。普段の授業では経験できない、高度な共同研究に参加したことで、これからより学科での学びを深めていきたいと強く思いました」など、今回の取り組みを通じて、消費者目線と開発者目線を経験することができ、有意義な学びの時間となりました。

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