経営学部では、高い英語運用能力や異文化理解力の修得、キャリア形成の強化を目的に半年間の海外留学プログラムSAP(Study Abroad Program※)に参加することができます。
これまでは夏出発(2回生後期または3回生後期)のみの募集でしたが、2024年度より春出発(3回生前期)のプログラムが誕生しました。
2022年4月に経営学部に入学した安田 暖さん、浜崎 奏絵さんは、今回新しくできた春出発のプログラムを利用してイギリスに渡りました。2人が留学しようと思ったきっかけや実際の留学生活で得た学びや経験、自分がどう成長したのかなどを伺い、留学の魅力を届けていきます。
※参加には指定された科目の単位修得および成績条件を満たすことが必要です。文学部、総合心理学部、経済学部も参加対象となります。
写真左:経営学部経営学科3回生 安田 暖さん
写真右:経営学部経営学科3回生 浜崎 奏絵さん
Q/いつ頃から「留学してみたい」と思い始めましたか?
安田/子どもの頃に海外旅行をした経験があり、海外に興味を持っていました。大学生になり、京都でアルバイトをしている際に海外からの観光客と接する機会が多く、英語をもっと話せるようになりたいと感じ、大学1回生の頃から留学をしたいと思うようになりました。
浜崎/高校3年生の時に通っていた塾の先生から行動力を褒められたことがありました。その際に「海外留学をすればもっと多くの人と交流できて成長できる」と勧められたことがきっかけです。大学入学後、経営学部でも留学できるプログラムがあることを知り、留学に申し込みました。
Q/留学先にイギリスを選んだ理由を教えてください。
浜崎/映画などで見ていたイギリスの文化や街並みに魅力を感じていました。またイギリスの場合、留学中にホリデーを利用して近隣のヨーロッパ諸国へ旅行できることも理由のひとつです。
安田/ファッションが好きなので、ファッション文化が豊かなイギリスに興味を持っていました。また美術館が無料で利用できることや歴史的な建物が多くあることにも魅力を感じ、イギリスを選びました。
Q/イースト・サセックス・カレッジでの学びの環境はどうでしたか?
安田/留学直後はコロナの影響もあり1クラス4人という少人数で授業が行われていました。徐々に人数が増えていき、最終的には1クラス10~15人程度になりました。中国、スイス、コロンビアなどさまざまな国からの留学生とともに学びました。
浜崎/授業は1コマ90分で、月曜と木曜は4限まで、火曜、水曜、金曜は2限まででした。授業ではとにかく発言が多く求められ、ペアワークを通じて答え合わせをし、間違いがあればできるようになるまで先生が丁寧にサポートしてくれました。
Q/日本での授業や学び方と違うところがあれば教えてください。
安田/日本での授業との違いは、演習中心の授業が多いところです。テスト後には先生から文法以外にもネイティブならではの考え方や文化についてフィードバックをもらいました。また、水曜日にはチューターの先生がイギリスの街や文化を案内してくれて、その際に意見交換をおこなったことで、より理解を深めることができました。
浜崎/ペアワークやアウトプット中心の授業でした。授業内で自分の意見を求められることが多かったですが、間違いも許容しながら正解へと導いてくれました。少人数制だったこともあり先生との距離が近く、多くのことを学べました。
Q/クラスメイトや寮での友達とはどんな関係を築きましたか?
安田/学校がカラオケ大会やオックスフォードへのツアー等を企画してくれたおかげで、すぐに仲が深まりました。クラスメイトが寮に遊びに来て一緒に映画を見たりするなど、良い関係を築けました。
浜崎/クラスメイトや寮の友人とはピクニックやお菓子パーティーを楽しむなど、仲良く過ごすことができました。
Q/勉強以外で特に印象に残っている出来事はありますか?
浜崎/6月に天皇皇后両陛下がロンドンのバッキンガム宮殿を訪問される機会があり、その際に開催されたパレードを現地で見ることができました。声援を送っていたら、自分の声がニュース映像に入っていたようで、日本にいる家族からも「声が聞こえたよ」と連絡をもらい驚きました。
安田/イギリスの街中で日本人を見かけることが少なく、意外に感じました。留学に来ている学生以外で会った日本人の方はカフェで働いていた1人だけでした。
Q/ 休日はどんな風に過ごしていましたか?
浜崎/クラスメイトや寮の友人とホームパーティーをしたり、街を散策したりしていました。また、ホリデーを利用してオランダ、ベルギー、イタリア、フランスなどの近隣の国にも旅行に行きました。1週間で2~3カ国を巡ったこともあり、とても良い経験になりました。
安田/ハイド・パークやロンドン・アイを訪れたり、寮の友人たちとバドミントンやサッカーをしたり、ピクニックに出かけたりして充実した休日を過ごしました。ロンドンの文化は素晴らしいものが多く、街並みもかわいいので何度行っても飽きなかったです。
Q/3回生前期(2024年2月~8月)での留学でしたが、周囲では就職活動が少しずつ始まりだしていた時期だったと思います。留学中に就職活動は取り組んでいましたか?
浜崎/日本にいる友人たちから、少しずつインターンシップや説明会に参加しているといった話を聞いていましたが、私は、留学中は留学に集中して過ごすと決めていたので就職活動の情報を見ないようにしていました。帰国後から切り替えて就職活動を始めましたが、留学中に取り組んでいなくでも、特に問題なく進めることができています。
安田/私は留学中もWEBでの説明会にいくつか参加しました。時差の関係で朝4時に起きて参加したこともありました。就職活動のことがあまりまだわかっていない状況で留学に参加したので、少しでも準備を進められたことはよかったと思っています。本格的に就職活動を始めたのは帰国後からです。
Q/留学をして成長したと感じる点、今後の夢や目標について教えてください。
浜崎/英語をためらいなく話せるようになった点が成長だと感じています。また留学を通じて多くの人と関わることができ、行動力にも磨きがかかったので、これからもいろいろなことに挑戦していきたいと思っています。
安田/自信を持って英語が話せるようになりました。留学前にも英語を頑張って勉強していましたが、留学に向かう際には緊張しながら答えていた入国審査や飛行機内での食事に関する質問も、帰国時にはスムーズに対応できました。将来は海外に関わる仕事や実際に海外で働くことも視野に入れながら就職活動を進めています。
Q/留学に興味がある学生にメッセージをお願いします。
浜崎/留学してすぐは、自分からまわりの人になかなか話しかけることができず苦労したこともありました。自分から行動することで、周りの人も話を聞いてくれて助けてもらえるようになってきました。留学に行った際には、自分から行動することが大切だと思います。これから留学される際には、是非自ら行動して沢山の経験をしてもらいたいです。
安田/英語に自信がもてなかったので留学に行くかどうか迷った時期もありましたが、留学に行ったことよって考え方や価値観が変わり、大きく成長できました。迷っているなら絶対に留学に行くべきだと思います!