2024年12月21日(土)、本学のmicanにて「English Presentation Seminar on the Global Economy(グローバル経済に関する英語プレゼンテーションセミナー)」が開催されました。本セミナーの目的は、後期の学びを英語で発表する機会を提供し、フィードバックを通じて理解を深めること、さらに他大学の学生たちとの交流を通じて新たな刺激を得ることです。
今回は第3回目の開催となり、経済学部の2回生ゼミ(ランビーノ パラガス教授担当)が主催しました。ランビーノゼミの2回生に加え、立命館大学経済学部の2回生ゼミ、京都産業大学経済学部の3回生ゼミと2回生ゼミが参加し、教員4名、TA6名、発表者88名で、合計9つのセッションが行われました。
発表者たちは、事前に3人から6人のチームを編成し、選んだ以下のミッションのいずれかに基づいて作成した発表資料をもとに発表を行いました。
ミッション1: 日本や外国における社会・経済問題の解決策を提案する
ミッション2: グローバル企業の経営改善に関する提案を行う
ミッション3: ODA(政府開発援助)プロジェクトの提案を行う
合計21チームが、それぞれ15〜20分の発表を行い、その後5〜7分間の質疑応答が続きました。学生たちの質疑応答後の後には、発表チームとは異なる大学の教員によるフィードバックを実施しました。すべてのセッションは英語で行われたため、学生たちは苦労しつつも積極的にコミュニケーションを取ろうと努力していました。
発表内容は多岐にわたり、例として、南スーダンの教育課題、タイの成長戦略、日産自動車のグリーン戦略などが取り上げられました。ランビーノゼミからは、「How Japan should respond to its declining population?(人口減少に日本はどう対処すべきか)」「How to address overtourism?(オーバーツーリズムにどう対処すべきか)」「How to deal with AI?(AIにどう対処すべきか)」というテーマが発表されました。昼食時には、教員やTA、学生たちがオードブルを楽しみながら、自由に交流を深めるひとときを過ごしました。
●ランビーノゼミ・チーム1によるAIに関する提案
●ランビーノゼミ・チーム2による日本のオーバーツーリズム対策提案
●ランビーノゼミ・チーム3による日本の人口減少に対する提案
参加した学生たちは、「英語での発表会に参加することに不安があり、上手くコミュニケーションが取れるか心配でしたが、準備してきたことをしっかりと発揮できました。この経験を通じて自信がつき、今後のゼミ活動にも良い影響を与えると感じています」と述べたほか、「英語の発表を通じて、最初はうまくコミュニケーションが取れず、英語が苦手だった自分が、発表の練習を重ねるうちに英語の楽しさに気づき、グループ内でも楽しくコミュニケーションを取れるようになりました。この経験を通じて、将来海外で働きたいという思いが芽生え、これからも英語を大切にしていきたいと考えるようになりました」とも語りました。学生たちは少し不安げな表情を浮かべつつも、お互いに励まし合い、笑顔でことばを交わしている姿が印象的でした。教員やTAたちはその様子を温かく見守り、参加者を優しく迎え入れていました。
ランビーノ教授のコメント
ひんやりとした空気と曇り空に包まれた日でしたが、活気に満ちた英語での発表会となりました。学生たちは、英語を実践的に活用する自信を深め、もし英語に対して抵抗感を抱いていたとしても、それを少しずつ和らげることができたのではないかと思います。また、発表後の質疑応答や他大学の教員からのフィードバックを通じて、選んだテーマに対する理解を一層深めることができました。さらに、他大学の学生たちの発表を聴くことで新たな視点や刺激を得ることができ、他大学の教員や学生との交流も非常に貴重な経験となりました。この経験が、世界で活躍を目指す学生たちにとって、間違いなく大きな一歩となったことでしょう。