2025年1月14日(火)、工学部建築デザイン学科にて、卒業研究のオープンジュリー(公開審査会)が行われました。これは4回生による卒業制作・論文の中から選抜された作品を教員や在学生の前で発表するもので、発表者たちの本学科で学んだ4年間の集大成を見ることができます。今年度は個性豊かな制作11点、論文4点のプレゼンが行われました。
審査会では選ばれた15人の学生が、作品・論文について制作背景や課題を説明し、作品のコンセプトと目的、敷地計画や空間計画、自身の作品に込めた思い、研究し考察した結果をプレゼンテーションしました。審査は専任教員9名とゲスト講師5名によって行われ、図面や模型を間近に観察しながら質問や指摘を行い、改善点を学生にアドバイスしました。
教員それぞれが審査を行った結果、最優秀賞1点と優秀賞2点が選出されました。受賞したのは、下記の3名です。
最優秀賞 岡村 宗颯さん(写真:中央)「地の変遷を綴るプロムナード」
優秀賞 須安 菜々香さん(写真:右)「GIVEをシェアするまちづくり~庄原市高野町における持続可能な山村留学施設~」
優秀賞 南野 智香さん(写真:左)「戸建住宅地のミニ開発による敷地細分化の実態と街並み形成の在り方」
そして学生のみの投票で選ばれた学生賞が下記1名です。
学生賞 安藤 大稀さん 「砂絵に呼応する新たな原風景の拠点」
最優秀賞を受賞した岡村さんは「自然と人工物との関係性というテーマで、昨今の建築の在り方を問い続けた作品となりました。答えがない問いに対して向き合うのは楽しくもあり、息詰まるときもありました。それでも周りで共に頑張る仲間や、後輩との繋がり、模型制作を協力してくれた方がいたので、最後まで突き進むことができました。これからも切磋琢磨できる環境に身を置き、励んでいきたいと思います」と語ってくれました。
このオープンジュリーで学生たちは今までの学びを振り返りつつ、学生同士で努力と成果を称え合いました。