【経営学科】木下達文教授ゼミの身近なロス削減の取り組みが自然体験学習施設の寄付プロジェクトの対象に採用されました

 滋賀県大津市蓬莱(ほうらい)浜にある琵琶湖の自然体験学習施設「BSCウォータースポーツセンター」のSDGs推進事業「ミライ、キフ」の対象の一つに、経営学部経営学科・木下達文教授のゼミの取り組みが採用されました。

 同センターは、1973年の創業以来、ヨット・カヤック・ウインドサーフィンなどのスクールを展開し50年以上の実績を積み重ねています。その活動の一つである「びわ湖自然体験学習」は、カヤックなどのウォータースポーツ体験を通じて子ども達に雄大な琵琶湖の自然を五感で感じ、環境保護について考えてもらうもので、修学旅行や校外学習などで訪れた全国各地の小中高生が参加しています。

 体験学習では、SDGsや自然環境についての講話なども行うものの、一方通行の話になりやすく、"子どもたちが自分たちで考えて行動をしてもらうことは何かできないか"との考えから「ミライ、キフ」の活動がスタート。全国でSDGs達成に向けて活動している団体の取り組みをパネルなどで紹介し、生徒自身が興味関心のある支援先を1つ選ぶ(おはじきで投票)ことで、 1人あたり30円分の募金ができる仕組みです。募金額は「びわ湖自然体験学習」の売り上げから捻出され、同センター(運営:株式会社ビーエスシー・インターナショナル)が負担します。2024年は、678,748人の参加者から5つの大学・自治体に、合計254,692円の寄付が寄せられました。
 

 今回「ミライ、キフ」の対象に選ばれたのは、木下ゼミの身近なロスを削減する取り組み「ney-ney project cafe(ネイネイプロジェクトカフェ)」です。皆さんは、日本で毎年約500万トンの食品が捨てられていることはご存じでしょうか。これは1人あたり約42kg1日あたりお茶碗1杯分に相当する量です。このような「フードロス」のほかにも服の大量廃棄「ファッションロス」などが深刻な問題となっています。そこで木下ゼミでは、【身近にある「ロス」や「もったいない」から新たな価値を付け加える】をコンセプトにカフェを企画。ロス問題解決に向けて、学生3チームでコンセプトに即したメニュー開発や店内装飾、関連商品のプロデュースを行った事例を紹介しました。
 

フードロス

サンドイッチを作る過程で余った野菜の根本などを野菜スープに

フラワーロス

店内装飾は地域のお花屋さんと連携しロスとなったお花を使用

ファッションロス

スタッフが着るエプロンやコースターは奈良の伝統技術「縫製」から学び、捨てる予定だったデニムをリメイク

  

 できるだけロスをなくすには、資源を有効活用し、必要以上に使わない・消費しない「循環型社会」をめざすことが大切です。そして、今回スタッフのエプロンを「縫製の技術」によってリメイクしたように、日本の伝統産業や伝統技術にロスを減らす・なくすヒントがあることを伝えています。
 

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