2024年11月23日(土・祝)に京都大学で開催された「テクノ愛2024」において、本学工学部情報工学科3回生の加藤諒ゼミに所属する吉澤楓太さん、片岡万里英さん、井口蘭さん、田村空翔さんが奨励賞を受賞しました。
全国から応募があった48作品の中から、アイデアの成熟度、独創性、実用性といった観点で厳正な書類審査を通過した9組のみに賞が与えられます。さらに、最終審査として行われるプレゼンテーション発表を経て、優れたチームが選ばれる、名誉ある賞です。
テクノアイデアコンテスト「テクノ愛」は1997年に始まり、今年(2025年)で29回目を迎える歴史あるビジネスアイデアコンテストです。将来の産業や科学技術の発展を担う人材の育成を目的とし、技術に関する幅広いアイデアを全国から募集しています。
チームは「RISC-Vを用いたIoT電子工作キットの開発」をテーマに発表しました。「RISC-Vを用いたIoT電子工作キット」とはRISC-Vという無料のCPU設計ソフトを使って、初心者でも温度センサーやLEDなどを動かすことができるIoTの実験キットです。
リーダーを務めた吉澤楓太さんは、「テクノ愛2024は、研究発表だけでなく、ものづくりを重視したビジネスコンテストです。加藤先生からは選考が厳しいと聞いていたので、ゼミ以外の時間も活用し、チームメンバーと何度も打合せを行いました。リーダーとしてメンバーの意見を取りまとめながら、全員が納得できる方向性を探る作業は簡単ではありませんでしたが、役割分担やスケジュール管理、課題解決のための調整を繰り返すなかで、自然とチーム全体を見渡す視点や、柔軟な判断力などのマネジメント力が身につきました。試行錯誤を重ねて作品をブラッシュアップしたことで、クオリティを高めることができ、その結果今回の受賞につながったと思います。コンテストを通じて、他大学の先生方の前で発表するという貴重な経験も得ました。チームのメンバーも、この経験が大きな成長のきっかけになったと話しています。ビジネスコンテストは、自己成長に大きくつながる貴重な機会です。これからも、多くの人にぜひ挑戦してほしいと思います」と語ってくれました。