2025年5月28日(水)、起業や事業立ち上げに関心をもつ学生を対象にアントレプレナーシップセミナーを開催しました。当日は、起業家による講演と学生が主体となって取り組むカフェプロジェクトの事業計画発表の二部構成で行われました。
第1部では、株式会社アカイノロシ代表取締役の矢野龍平氏を講師に迎え、「起業に必要なマインドセット」をテーマに講演いただきました。矢野氏は大学在学中、タイ北部の少数民族「アカ族」が生産する希少なコーヒー豆と出合い、それをきっかけに卸売・販売事業を開始。現在は、京都市内で自家焙煎のスペシャリティコーヒー店「Laughter」を2店舗経営し、2025年には新会社「株式会社アムナム」を創業するなど、精力的に活動を続けています。
講演では、学生時代の経験や自身の起業ストーリーをもとに、「リスクを恐れず挑戦する姿勢」や「失敗するからこそ次の選択肢が見えてくる」といった、起業家にとって不可欠な考え方について、実体験を交えながらお話しいただきました。現場で得たリアルな知見をもとに語られる言葉の一つひとつに、参加した学生らは真剣な表情で耳を傾けていました。
株式会社アカイノロシ代表取締役 矢野龍平氏
第2部では、今年で3年目を迎える学生によるカフェプロジェクト「Partage(パルタージュ)」の2025年度事業計画発表が行われました。代表学生が登壇し、昨年度の活動を振り返るとともに、カフェ運営にかける想いや、収支計画、プロジェクトの展望などについて報告。継続して取り組んできたからこそ見えた課題、それを踏まえた今年度の目標に対して前向きな姿勢が感じられ、今後のさらなる発展が期待できる内容となっていました。
本プロジェクトのアドバイザーである矢野氏からは「既成の枠にとらわれない自由な発想でアイデアを生み出すことが重要」「どうすれば今後もこのプロジェクトを続けていけるのか」など厳しくも温かいコメントがありました。学生らは、今年度の計画にとどまらず、さらにその先を見据えたビジョン、目標をもつことの意義をしっかりと受け止めている様子でした。
■カフェプロジェクト「Partage(パルタージュ)」昨年度の活動の様子はこちら