【救急救命学科】第12回PEMECコース・第4回PACCコースを開催- 医療系リカレント教育の先進的取り組み -

 2025731日(木)、本学にて「第12PEMEC※1 コース」を開催しました。本コースは、救急救命士を中心に、全国の医療従事者を対象としたリカレント教育プログラムであり、救急医療の現場で求められる知識と技術の向上を目的としています。

 当日は、受講者・指導者・タスク(シナリオでの傷病者役やコース準備などの役割)を含め、合計63名が参加しました。今回のコースには、本学救急救命学科の卒業生が指導者や受講者として参加し、現役の学生や教員も運営支援スタッフとして協力しました。学科での学びが実践の場で活かされ、世代を超えた連携が生まれる貴重な機会となりました。
 

PEMECコース受講者・指導者の参加者(京都橘大学卒業生および現役学生)
 

PEMECコース実習風景
 

 PEMECコースは全国の医療系大学や病院でも開催されていますが、多くは外部団体との連携による研修形式です。大学が主体となって継続的に運営しているケースは非常に稀であり、京都橘大学はその数少ない例のひとつです。第12回まで継続して開催している単一組織は他に例がなく、これは本学の教育力と運営力の証でもあります。

 さらに、翌日の81日(金)には「第4PACC※2コース」も開催され、61名が参加。PEMECと並行して、より専門的な循環器疾患への対応力を養う教育プログラムを提供しています。
 

PACCコース参加者受講者・指導者の参加者
(
京都橘大学卒業生および現役学生)   

PACCコース実習風景

▼PEMECコース開催予定・詳細はこちら
https://jsem.me/training/pemec/schedule.html

▼PACCコース開催予定・詳細はこちら
https://jsem.me/training/pacc/schedule.html

 
 本学では、救急救命学科をはじめ、看護・医療系学科を中心に、社会人向けのリカレント教育講座を積極的に展開しています。対面・オンライン・ハイブリッド形式を組み合わせることで、受講者のライフスタイルに配慮した柔軟な学びの環境を整備しています。代表的な講座には「デジタルヘルス時代の看護」などがあり、医療現場の変化に対応した教育内容を提供しています。

 また、本学は文部科学省のリカレント教育推進事業にも採択されており、無料コンテンツの公開などを通じて、学びの機会を広く社会に提供しています。
 今後も京都橘大学は、社会人の「学び直し」や「スキルの再構築(リスキリング)」を支援する教育機関としての役割を果たし続け、医療・福祉分野を中心とした専門職の成長とキャリア形成を後押ししてまいります。

  

1PEMECPrehospital Emergency Medicine Evaluation and Care)とは
 病院到着前の救急現場において、内因性疾患の傷病者に対して迅速かつ的確な評価と処置を行うための標準化された教育プログラムです。日本臨床救急医学会が策定し、救急隊員や医療従事者の判断力と対応力の向上を目的としています。

2PACCPrehospital Acute Cardiac Care)とは
 循環器疾患が疑われる傷病者に対して、病院前での専門的な評価・処置を行うための教育プログラムです。胸痛、呼吸困難、動悸などの症状に対し、12誘導心電図の判読や搬送判断など、循環器領域に特化した対応力を養います。

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