【健康科学研究科】第61回日本補体学会学術集会で大学院生が「若手奨励賞」を受賞!

若手奨励賞授賞式にて、日本補体学会の井上徳光会長と小林さん
 

 2025822日から23日にかけて京都リサーチパーク・バズホールで開催された「第61回日本補体学会学術集会」において、本学大学院健康科学研究科修士課程1回生の小林由季さんが若手奨励賞を受賞しました。

 日本補体学会は、自然免疫において重要な役割を担う「補体」の生体防御機構と、それに関連する疾患をテーマとする歴史ある学会です。本年度の学術集会は今井優樹教授が集会長として、「Next complement targets in therapy and diagnosis」をメインテーマとして遺伝性血管性浮腫や発作性夜間ヘモグロビン尿症、自己免疫疾患などに関連した臨床研究と抗補体薬の可能性、魚やマウスを用いた基礎研究など、多彩な演題で討論が交わされました。

 今回、小林さんが受賞した若手奨励賞は、日本補体学会学術集会の一般演題で発表をした大学生・大学院生または35歳以下の研究者の中から、原則1名を対象として、特に優秀な演題に対して与えられる賞です。若手奨励賞は創設以来医学系の研究者が受賞を独占している中、臨床検査分野では初の受賞となりました。

 小林さんは「リボソームを用いた血清補体活性測定-C42-Tmax法への応用-」という研究を発表しました。本研究では、臨床検査学科の内堀恵美講師の指導の下、自動分析装置用に開発された補体価測定用リポソームが、補体前期経路と後期経路の活性化レベルを区別して検出できるC42 generation assayにも活用可能なことを明らかにしました。今後、補体関連疾患を検出するための新規臨床検査への応用が期待されています。
 

▼大学院 健康科学研究科
https://www.tachibana-u.ac.jp/admission/faculty/graduate_health_science/

▼健康科学部 臨床検査学科
https://www.tachibana-u.ac.jp/admission/faculty/

▼一般社団法人 日本補体学会
https://square.umin.ac.jp/compl/index.html

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