【救急救命学科】ハイパフォーマンスCPRベーシックコースを開催

2025年8月25日(月)、本学にて「ハイパフォーマンスCPRベーシックコース」を開催しました。ハイパフォーマンスCPR(以下、HP-CPR)とは、シアトルで確立された、救急現場で可能な限り理想に近いチームCPR(心肺蘇生法)を行う概念です。特にHP-CPRでは、エビデンスに基づく「質の高い胸骨圧迫」が何より重要視され、2次救命処置の土台と表現されています。

 本講習会は、GRA(Global Resuscitation Alliance)※の認定講習会であり、実践的トレーニングを通じて質の高い心肺蘇生を身につけ、胸骨圧迫の質、チームでの連携、迅速な役割交代など、救命率を高める要素を学ぶ内容となっています。

 当日は、9:00~12:30と14:00~17:30の計2回を開催し、受講者・指導者を含め合計40名が参加しました。本学救急救命学科の卒業生・在校生も参加しており、また、教員も受講者として参加し卒業生から最新の知識技術を教わるなど、世代を超えた学び合いが行われました。
 

8/25(月)9:00~12:30 第2回HP-CPRベーシックコース参加者
 

8/25(月)14:00~17:30 第3回HP-CPRベーシックコース参加者
 

▼HP-CPRベーシックコース開催予定・詳細はこちら
https://secretive-suede-305.notion.site/fdd075cd347d4245bde6b9ba7635db2a
 

 本学では、救急救命学科をはじめ、看護・医療系学科を中心に、社会人向けのリカレント教育講座を積極的に展開しています。対面・オンライン・ハイブリッド形式を組み合わせることで、受講者のライフスタイルに配慮した柔軟な学びの環境を整備しています。代表的な講座には「デジタルヘルス時代の看護」などがあり、医療現場の変化に対応した教育内容を提供しています。

 また、本学は文部科学省のリカレント教育推進事業にも採択されており、無料コンテンツの公開などを通じて、学びの機会を広く社会に提供しています。
 今後も京都橘大学は、社会人の「学び直し」や「スキルの再構築(リスキリング)」を支援する教育機関としての役割を果たし続け、医療・福祉分野を中心とした専門職の成長とキャリア形成を後押ししてまいります。

  

※:GRA(Global Resuscitation Alliance)とは
 世界の院外心停止傷病者の社会復帰率を改善させるために作られた国際団体です。院外心停止に対する医学の発展を教育に反映させ、地域での実践に結び付ける手法を開発して、世界に普及させる取り組みを推進しています。日本でも2019年から活動を開始しています。

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