2025年9月29日(月)、工学部情報工学科の松原仁教授が担当する「産業と情報通信技術」の講義において、格闘ゲームで知られる株式会社SNK(以下、SNK)にて2021年10月より本年5月まで代表取締役社長を務められた、松原仁教授の実弟の松原健二さんをゲスト講師に迎え、特別講義を実施しました。
講義では、松原健二さんがこれまで携わってきた日立製作所、日本オラクル、コーエーテクモゲームス、ジンガジャパン、セガゲームス、SNKでの経験をもとに、業界の変遷やキャリア形成の考え方について紹介されました。
オンラインゲーム事業の立ち上げ期やグローバル展開の裏側など、実際のビジネス現場でのエピソードを交えながら、ゲーム業界が果たす社会的役割や今後の可能性について語られました。
また、講義の後半では「ゲームを世に届けるためにどんな人たちが連携しているか」や、ゲーム業界への就職に必要なスキル、企業が学生に求める資質などを具体的に紹介されました。
さらに、「大学では、何でも興味をもち、実際に行動に移すことが大切。好きなことを掘り下げ、友人と多様な遊びや体験を重ねながら、創ったものを見てもらう──そんな時間を過ごしてほしい」と学生たちにメッセージを送られました。
質疑応答では、「リマスターやリメイク作品が近年増えているが、昔からのファン以外の新規層に届けるためにはどのような施策を行っているのか」「インディーズゲームの分野が活発になっているが、長く愛されるIPを生み出すうえで、そうした作品との違いや意識している点はあるのか」など、昨今のゲーム業界の動向に関する質問をはじめ、回生を問わず多くの質問が寄せられました。
学生たちにとって、業界の第一線で活躍する経営者の考えに触れ、将来のキャリアやものづくりへの理解を深める貴重な機会となりました。