【情報工学科】光と音が響き合うハンドベル自動演奏装置を出展 -Maker Faire Tokyo 2025で進化した作品を披露-

 2025104日(土)・5日(日)に東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire Tokyo 2025」において、工学部情報工学科3回生の樋口雅裕さん(杉浦昌教授研究室)と1回生の伴野元信さんが、自作の「ハンドベル自動演奏装置」を出展しました。
 Maker Faire Tokyoは、企業や教育機関、個人クリエイターなどが、ロボットや電子工作、AIIoT技術を活用して制作した多彩な作品を展示する、日本最大級の「ものづくりの祭典」です。

左から伴野元信さん、樋口雅裕さん、杉浦昌教授

 このハンドベル自動演奏装置は、樋口さんが1回生のときに制作を開始したもので、昨年度のMaker Faire Tokyoでも出展されました。約30個のハンドベルをマイコンで制御し、ソレノイドによって自動で音楽を奏でる仕組みを実現。さらに、約500個のフルカラーLEDを用いて、演奏に合わせて色彩や輝度を変化させるなど、音と光が融合した作品として注目を集めました。

 今年度は、音が鳴っているハンドベルに花火の映像を投影するプロジェクションマッピング演出を新たに追加し、パワーアップした形で再出展しました。音程やタイミングのデータをもとに、映像の位置・色・動きをリアルタイムに計算して生成した打ち上げ花火のCGが音と完全にシンクロし、よりダイナミックな作品へと進化しました。

 プロジェクションマッピングの演出を担当した伴野さんは「映像制作にはMIDIデータとの連携を考慮してUnityを使うことになったものの、使ったことがなかったのですべてが手探りでした。鳴っているベルと映像を正確に同期させる位置合わせが難しかったですが、ハードを担当した樋口さんと密にコミュニケーションをとり、何度も調整しました」と振り返りました。

 また、二人は「昨年に続いて出展したことで、作品をさらに発展させる経験ができました。多くの方が足を止めて見てくださり嬉しく思っています。スモークを使って映像に立体感を出すというアイディアや、曲と曲の間での余韻を楽しませる工夫など、来場者からいただいた意見も今後の参考になりました」と口をそろえます。

来場者に装置の説明を行う樋口さん

 学生たちが主体的に技術を学び、互いに協力しながら作品を進化させていく姿は、まさにものづくりの楽しさと奥深さをあらわしています。本学では今後も、こうした創造的な挑戦を通して学生の実践力と発想力を育んでいきます。

▼Maker Faire Tokyo 2025
出展者紹介「京都橘大学 杉浦研究室」
https://makezine.jp/event/makers-mft2025/m0106/

 

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