2025年11月5日(水)、本学アカデミックリンクスで2025年 度産学公連携科目 実施報告会・情報交換会を開催しました。本学では、不確実な社会の中で自律的なキャリアを構築できる人材の育成を目指し、社会的学習や越境的学習の機会となる多様な産学公連携教育を展開しています。今回の実施報告会・情報交換会には、今年度産学公連携科目にご協力いただいた連携先事業所をお迎えしました。
第1部の実施報告会では、経済学部・乾明紀教授から2025年度の実施状況を報告しました。
また、インターンシップⅠ※1からは伊藤光希さん(国際英語学科・2回生)、インターンシップⅡ※2からは山口奈々さん(経済学科・3回生)が就業体験報告を行いました。
日本梱包運輸倉庫株式会社で実習を行った伊藤光希さんは「同社の事業内容の一つである国際輸送に元々興味があり、実習先として希望しました。実習では、倉庫見学をはじめ、倉庫の改善点を見つけ出す職場改善ワーク、Instagramの記事作成および投稿に取り組みました。周りの意見に流されてしまい、自分の意見を述べることができない課題に直面しましたが、『間違っていても大丈夫だから、とりあえずやってみよう』という社員の方からのアドバイスにより、まずは自分の意見を述べ、積極的に意思表示を行う重要性を学びました」と話しました。
大阪石材工業株式会社で実習を行った山口奈々さんは「墓地や霊園でお墓を建てるという、あまり知られていない職人の仕事を分かりやすく伝え、興味を持ってもらうための動画制作に取り組みました。相手に伝わる作品を作るため、まず職人の仕事への理解を深める努力をしました。また、動画制作の難しさを乗り越えるため、取り組みやすい部分から着手し、作業を進める工夫を行いました。撮影から編集まで一人で担当し、何度も仕上がりを見直して、どうしたら良くなるのか自問自答を繰り返し、改善を重ねたことで、継続的な改善意識が自身の強みだと再認識できました」と話しました。
※1 2回生以上配当科目。実働5日間(30時間)以上の就業体験(実習)を行います。
※2 3回生以上配当科目。実習先から提示された課題に取り組みながら毎週4時間以上(のべ10日間)の就業体験(実習)に取り組む長期インターンシップです。
連携先事業所からは、日本梱包運輸倉庫株式会社と大阪石材工業株式会社の2社より実習事例をご紹介いただきました。「伝える」ではなく「伝わる」状況をいかに作り出すかが重要であると強調しつつ、企業の視点から実習プログラムの狙いや工夫、そして学生の成長の様子について報告がなされました。
第2部の情報交換会では、4グループに分かれて、以下のテーマについて活発な議論が行われました。
① 事前学習で身につけておいてほしい知識・スキル・態度
② 学生の主体性を引き出す実習デザイン
それぞれの科目や事業所の立場からの意見、学生の様子、事業所が抱える課題など、非常に有意義な意見交換の場となりました。