2025年度の第118回日展第5科(書)において、文学部日本語日本文学科 書道コース3回生の三浦愛華さんが入選しました。
日展は、100年をこえる長きにわたって続いてきた日本で最も歴史と伝統のある公募展で、日本を代表する芸術家を多数輩出してきました。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門からなり、厳しい審査を通過した入選・特選作品と、会員作品が展示されます。
今回、第5科の応募点数は 9,059 点とここ数年で最も多い応募点数となりました。それに伴い入選率は約 12.5%と厳しい中で、三浦さんの書が見事に入選を果たしました。

三浦さん入選作品 閑居
●文学部日本語日本文学科書道コース3回生 三浦愛華さんコメント
この度日展に初入選することができ、大変光栄に思っております。
受賞したのは、私にとって初めての挑戦となる巻子作品です。巻子は縦30cm、横 360cm に及ぶ大作であり、制作を始めた当初は本当に最後まで仕上げられるのだろうかという不安がありました。疲れている日や、集中しづらい日もありましたが、「書きたい」という気持ちを大事に作品と向き合いました。締切までのおよそ 1 か月間は、「毎日最低 2 枚は書く」という目標を掲げ、最後まで粘り強く取り組むことができました。そして何より、心から楽しみながら筆を執れたことが作品にも自然と表れ、その点を評価していただけたのではないかと感じております。
またこれまでご指導くださった先生方をはじめ、支えてくださった多くの方々のお力添えがあってこその結果であり、心より感謝申し上げます。
今回の日展初入選は大きな励みであると同時に、新たなステージへの一歩に過ぎないとも感じています。この結果を素直に受け止めつつ、更なる技術と表現力を磨き、今後も成果を出せるよう、努力を重ねていきたいです。


三浦さんの入選作品は2026年4月16日(木)〜2026年4月25日(土)に大阪市立美術館天王寺ギャラリーで開催される巡回展に展示が予定されています。
▼文学部日本語日本文学科
https://www.tachibana-u.ac.jp/admission/faculty/japanese/
▼公益社団法人日展 第118回日展 入選者一覧
https://nitten.or.jp/winning_candidate