経済学部・経営学部の2回生必修科目「プロジェクトマネジメントⅡ」の西野毅朗准教授が担当するクラスでは、雑貨店を運営する株式会社ブルーブルーエ(以下ブルーブルーエ)と連携し、新規企画の提案に取り組みました。本科目では、企業が抱える実際の課題をテーマに、学生がチームで企画立案から提案までを行う実践型の学びを重視しています。授業では、売上向上や新規顧客の獲得を目的として多様なアイデアが提案されました。その中でも、高く評価されたのが「ギフトサブスク」のアイデアです。学生のアイデアをもとに、企業と学生が意見を交わしながら企画の具体化を進め、実際のビジネスとして実践されることとなりました。ブルーブルーエとは2022年度から4年にわたり本科目にご協力いただいており、学生の提案が実際のビジネスとして形になるのは、今回が初の取り組みとなります。
「ギフトサブスク」企画の学生チーム代表 廣庭悠馬さん(経営学部経営学科2回生)
本プロジェクトでは、3か月限定の「ギフトサブスクリプション」を立ち上げ、Blue Bleuet楽天市場店にて、2025年12月29日(月)より予約販売を開始しました。「日常に、ちょっとした楽しみと癒しを届けたい」という想いのもと、2026年1月から3カ月間、毎月テーマを設定し、そのテーマに沿った"贈りたくなる""もらって嬉しい"雑貨をセレクトします。価格は月額3,990円で、各月3~4点の雑貨アイテムをお届けします。ギフトとしてはもちろん、自分へのちょっとしたご褒美としても楽しめる内容です。
<各月のテーマ>
1月:ひとツッコみ、ひと笑いを
2月:早起きが得意になるグッズ
3月:新生活応援セット
1月のセレクトアイテム
プロジェクトの具体化にあたっては、有志の学生チーム5名とブルーブルーエの担当者間で複数回のオンライン打ち合わせを実施。さらに、2025年11月15日(土)には、ブルーブルーエの東京事務所を訪問し、対面での打ち合わせを行いました。


当日は、学生のアイデアをもとに実際に取り扱う商品の選定を行ったほか、SNSを活用した販促方法についても意見交換を行いました。学生ならではの視点をどのように表現するか、企業のブランドイメージを保ちながら形にしていくことを意識しつつ、活発な議論が交わされました。

企業と連携しながら「ギフトサブスク」の企画を形にしていった5人の学生チーム。企業とのやり取りを重ねながら、アイデアを実際のビジネスとして形にしていく過程には、多くの試行錯誤がありました。今回はチームを代表して、 廣庭悠馬さん(経営学部2回生)に話を聞きました。
Q.数ある「プロジェクトマネジメントⅡ」のクラスの中から、ブルーブルーエと連携するクラスを選んだ理由を教えてください。
廣庭/クラス紹介のなかで「雑貨ブランドの売上を10億円アップさせることを目標にする」と聞いたのが一番の理由です。本当にそんなことができるのか、実際に企業と関わりながら挑戦してみたいという純粋な興味が湧き、このクラスを選びました。
Q.廣庭さんはもともと「ギフトサブスク」を提案したチームではなかったそうですが、なぜこの「ギフトサブスク」プロジェクトに参加しようと思ったのですか。
廣庭/「プロジェクトマネジメントⅡ」では、自分でも驚くほど熱中して取り組んだと思っています。ただ、僕のチームは成果発表で3位という結果で終わり、正直なところ悔しさも残っていて。あれだけ本気で取り組んだものを、授業だけで終わらせてしまうのはもったいないと思い、プロジェクトへの参加を決めました。
Q.プロジェクトの中では、どのような役割を担当しましたか。
廣庭/キックオフの段階で役割分担を決め、自分から立候補してリーダーを務めました。他の授業でも進捗管理や意見の取りまとめをしていた経験があり、「リーダーを任せてもらえる機会があれば、積極的に挑戦しよう」という気持ちがありました。ただ、他のメンバーもそれぞれ主体的に動いてくれて、支えられながら進めていた感覚です。意識していたのは、意見を否定から入らず、まず肯定すること。そこから深堀していくことで、より良いアイデアに繋がるよう心がけました。また、発言が止まりそうな時は、自分が話すことで流れを作るようにしていました。
Q.プロジェクトを進める中で、難しかった点はありましたか。
廣庭/アイデアを決める際、限られた時間内で結論を出せず、ミーティングが長引いてしまったことです。他の作業にも影響が出てしまい悩みました。1回のミーティングですべてをまとめようとすると、どうしても負担が大きくなると感じ、途中からはミーティングを2回に分けるなど、進め方を工夫しました。
Q.テーマ設定や商品選定で、特に意識したポイントは何ですか。
廣庭/最初は月ごとのイベントをテーマにする案もありましたが、お正月やバレンタインといった定番行事に寄せすぎると他ブランドの商品と重なり、あえて選んでもらいにくくなるのではないかとブルーブルーエの方から助言をいただきました。そこで、季節のイベントに縛られるのではなく「ちょっと早起きが得意になる」「新生活を前向きに始められる」といった日常に寄り添うストーリー性のあるテーマを設定しました。商品選定では「自分がもらって嬉しいか」という視点を大切にしながらも、ギフトを受け取った人が、日常の中で小さな幸せや癒しを感じられることをイメージして選びました。
Q.このプロジェクトを通して、成長したと感じる点を教えてください。
廣庭/企業目線で考えることの重要性を、実体験を通して学びました。これまでも授業の中で、企業目線が大切だと言われてきましたが、実際にアイデアを形にし、販売を前提に考えてみると、常にその視点を意識する必要があると強く感じました。商品を出す以上、コストや利益、在庫の確保といった点まで考えなければ事業として成り立ちません。「お客様にとって魅力的か」という視点と同時に「企業にとってもメリットがあるか」という点を考えるようになりました。顧客と企業、その両方の立場を意識して考える力が身についたことが、自分の中での成長だと感じています。
Q.この経験は、将来どのように活かせそうですか。
廣庭/今回のプロジェクトを通して、授業の中で学んできたことを、実践の中で自分のものとして捉え直す機会になりました。将来は、誰かを喜ばせたり、幸せにできる仕事に携わりたいと考えています。もともとアイデアを考えることが好きなので、今回の経験を活かして企画提案に関わる仕事に挑戦してみたいです。
このプロジェクトは、京都橘大学経済学部・経営学部の2年次必修・専門教育科目「プロジェクトマネジメントⅡ」から生まれました。今回、タイアップ企業であるブルーブルーエ様から「売上を10億円伸ばすための企画提案」という課題をいただき、9つのチームが3か月間で調査・分析・企画・提案までさせていただきました。その中で生まれたアイデアの1つが、今回の「ギフトサブスク」です。コンセプトに合わせた雑貨セットを、大切な誰かへのプレゼント、あるいは自分自身へのご褒美として定期的に届けるサービスです。授業内の提案だけで終わらず、本物のサービスとして世の中に広めていくため、有志学生チームを結成しました。彼らは、何度も、時には深夜に何時間もかけて議論し、担当者の方々とも協働して本サービスをつくりあげました。ブルーブルーエ様のミッションである「みんなの毎日を楽しくする」ことに、本サービスが少しでも貢献できればと思います。学生にリアルなビジネスに挑戦する機会をいただいたことに感謝いたします。ありがとうございました。