2026年6月13日(土)、キャンパスプラザ京都にて、第33回女性歴史文化研究所シンポジウム「西洋クラシック音楽における女性の役割」を開催しました。今回のシンポジウムでは、西洋音楽史において女性が果たしてきた役割に焦点をあて、当該分野の著名な講師による講演を行いました。さらに講演後には、参加者から寄せられた質問に答えながら、パネルディスカッションが行われました。
まず、京都大学名誉教授/同志社大学客員教授の岡田暁生氏が、「大作曲家と女性たちの複雑な社会的関係―同志かパトロンか女神か-」と題して講演を行いました。近代市民社会が成立した19世紀ヨーロッパにおける、大作曲家たちを取り巻く女性たちに焦点を当て、その存在が芸術活動に与えた影響について、当時の社会的背景を交えながら多角的に考察。深い学識に裏打ちされた独自の視点と、軽妙な語り口でわかりやすく解説しました。
続いて、本学発達教育学部児童教育学科の佐野仁美教授が「初期の日本人女性音楽家-《蝶々夫人》と三浦環の関わりを中心に―」と題して講演を行いました。西洋音楽の専門教育の始まり、とりわけ女性音楽家がどのように日本で誕生し、普及していったのかについて、三浦環を例に取り上げながら、その代表的な出演作品である《蝶々夫人》を中心に、彼女の功績や役割を紹介しました。講演の終盤には貴重な音源も披露され、会場は往時の音楽の響きに包まれ、参加者は静かに耳を傾けていました。
講演終了後、コーディネーターとして本学発達教育学部児童教育学科の松實輝彦教授が加わり、パネルディスカッションが行われました。岡田・佐野両氏に対する、フロアからの多くの質問に答える形で進められ、講義内容をさらに深めるディスカッションが繰り広げられました。当日は約200名の方が参加し、盛況のうちに終了しました。
▼京都橘大学 女性歴史文化研究所
https://www.tachibana-u.ac.jp/research_area/general_academic/iwhc/index.html
▼女性歴史文化研究所シンポジウム
https://www.tachibana-u.ac.jp/research_area/general_academic/iwhc/symposium/index.html