丸山古墳の全長が想定より長いことがわかったことについて、文学部歴史遺産学科の一瀬和夫教授がコメント

 本学と京都府立大学、大手前大学、明治大学などが共同で取り組む「ガウランド・コレクション」(大英博物館の所蔵品。明治時代のお雇い外国人だった英国人ウィリアム・ガウランドが、日本滞在中に調査した古墳や遺跡の写真記録や測量図、資料などからなる)の調査プロジェクトの一環として、新たに丸山古墳(奈良県橿原市)の測量図をつくった。研究チームは昨年6~10月、全国で6番目の規模を誇る大型前方後円墳の丸山古墳の上空からヘリコプターでレーザーを照射し、高精度な3次元地形データを取得した。これらのデータから、全長がこれまでの想定より長い331メートルに達することが判明した。さらに、前方部の幅が後円部の幅の役1.5倍の比率となることもわかった。文学部歴史遺産学科の一瀬和夫教授は、「後円部の直径に対し、前方部の幅が増大していく後期の前方後円墳の特徴をそなえている。飛鳥時代を開いた推古天皇の父である欽明天皇にふさわしい規模と形をそなえた古墳だ」と話した。

【2013年9月6日 朝日新聞に掲載】

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