飛鳥京跡苑池で曲線の中島が出土したことについて猪熊兼勝本学名誉教授がコメント

 11月20日、奈良県立橿原考古学研究所は、日本初の本格的な宮廷庭園跡とされる飛鳥京跡苑池(奈良県明日香村)で、南北二つある池のうち、南池のなかに複雑な曲線の中島が確認されたと発表した。直線と曲線の苑池は、新羅の代表的な雁鴨池(韓国・慶州)と類似する。猪熊兼勝本学名誉教授は「天武天皇の時代に新羅の影響を強く受けていた可能性がある。ただ、これほど曲線が連続する島は古代東アジアに例がない。日本的な美意識も芽生えていたのかもしれない」とコメントした。

【2013年11月21日 朝日新聞・毎日新聞で報道】

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