8月18日(水)~8月24日(火)の期間、文学部の学生3人が公益財団法人滋賀県文化財保護協会でのインターンシップに参加しました。
5日間の実習のなかで、学生たちは滋賀県髙島市の南畑古墳群の円墳3基から出土した須恵器など、古墳時代後期の変遷を追うことのできる埋蔵文化財の魅力を広く発信するための施策を検討しました。
髙島市でみつかった南畑古墳群は、5世紀の終わりごろから、およそ180年間にわたって築かれており、全国的にも珍しいものとされています。埋蔵文化財は、その当時の生活様式や文化を再現し、日本の歴史を紐解く新しい発見の可能性をもつものである一方で、若い世代への訴求力が課題とされています。
そこで、今回参加した学生たちは、この文化財の解説パネルをSNSの対話画面のようにして親しみやすさを演出することを提案。
参加した山尾育吹さん(歴史遺産学科2回生)は、「SNSは大学生にとっての日常。これを使うことによって、一般の方、特に若い世代に魅力を伝えられるのではないかと考えました。この経験を活かして、将来は企画などの仕事に就きたいと思いました」。
また、江尻真輝さん(歴史遺産学科2回生)は、「インターンシップを通して、社会人としてどのようなスキルが必要かということを学んだ。自分の考えていることをしっかりと言葉にして、伝えること。柔軟な対応で物事を考えること。ポジティブな発想をもつ大切さを感じました」と語っていました。
このインターンシップは、本学文学部の「キャリアゼミⅢ」の授業の一環として実施しています。地域の産業・企業についての知識を得て、理解を深めるとともに、自身の職業観・仕事観について視野を広げること、そして、文学部での学びを自身のキャリア形成と関連づけて考えることができるようになることを目的としています。
8月24日(火)に実施した展示発表会には、複数のメディアの方から取材をしていただき、貴重な学びの機会となりました。今回の企画は、JR大津京駅構内に9月29日(水)まで展示されています。
【インターンシップ参加学生】
山尾育吹さん(歴史遺産学科2回生)
江尻真輝さん(歴史遺産学科2回生)
田中愛奈さん(日本語日本文学科2回生)