『野洲市体力測定会』を開催―高齢者の健康づくりと介護予防に向けて―

 9月4日(月)から8日(金)の5日間、滋賀県野洲市の総合防災センターおよびコミュニティセンターなかさとにて「野洲市高齢者体力測定会」を開催しました。
 本学健康科学部理学療法学科の教員7人と3回生38人が、65歳以上の野洲市民を対象に、身体機能の測定や認知・心理検査を行いました。
 これは本学と野洲市の連携事業で、健康科学部理学療法学科ヘルスプロモーションコースの授業の一環として、2014年から継続的に実施しているものです。

具体的には、野洲市在住の高齢者の健康づくりに関する調査研究として、同地域の高齢者の健康の維持・向上に関する実態を明らかにし、介護予防プログラムの基盤となるデータを収集することを目的としています。

 今年は、158人の高齢者に参加いただき、握力や長座体前屈、骨密度測定、認知機能・睡眠状況の測定などを行いました。参加者には、体力測定の結果をもとに、今後の介護予防や健康管理に役立つ情報提供を行いました。

 会場では、高齢者と教員・学生らが測定に真剣に取り組みながらも、会話を楽しむ様子がみられました。学生は、「実際に高齢者の方の体力測定や認知機能検査などを行うことができ、勉強になりました」「高齢者の方の優しい笑顔や嬉しそうな表情を見ることができて良かったです」と話しました。学生にとっても、高齢者とのふれあいの中で学びが深まる1日となり、今後の実践に役立つ貴重な経験となりました。

 本測定会の調査結果をもとに調査報告書を作成し、野洲市に提出する予定です。今後も野洲市と連携しながら、効果的な介護予防プログラムを構築し、高齢者の健康促進に寄与していきたいと考えています。


■実施概要
日程・場所:

 9月4日(月)~7日(木) 野洲市総合防災センター
 9月8日(金) コミュニティセンターなかさと
対象:65歳以上の野洲市民
内容:握力、開眼片足立ち、Time up and go test 、30秒椅子立ち上がりテスト、5m歩行速度、長座体前屈、骨密度測定、身体組成計測、聞き取りによる認知機能・うつ・睡眠状況の測定

 

 

230920news-01_450-338.jpg 230920news-02_450-338.jpg

 

230920news-03_450-600.jpg 230920news-04_450-600.jpg

2023年度一覧へ