生たまご10個を無傷で送り届けよ!「たまごプロジェクト2023」に経営学部の学生が参加

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 経営学部・桑海侠専任講師のゼミに所属している2回生の学生18名が「たまごプロジェクト2023」に参加しました。
 「たまごプロジェクト」は、明治大学商学部・町田一兵先生によって提唱された取り組みで、生たまご10個を学生の自由な発想のもとで梱包し、共同プロジェクト参加大学のゼミ生に送り、先方に作品の完成度を評価してもらいます。学生たちはこのプロジェクトを通じて物流の理解を深めながら、アイデアを活かし商品の包装プロセスを自由に創造すると同時に、複数の大学間でコミュニケーションを楽しみながら学び合う活動を行っています。
 今年度は本学桑海侠ゼミと明治大学商学部・町田一兵ゼミ、福島大学経済経営学類経済学コース・朱永浩ゼミ、目白大学経営学部・劉亜氷ゼミがたまごプロジェクトに参加しました。

 この活動は、作品の制作、他者の作品の評価、そしてプロジェクトから得た経験を発表するという3つの段階に分かれています。
 初めに、学生たちは身近な材料を用いて、市販の10個の卵をオリジナルに考えた包装で仕上げることに挑戦します。包装の際には粘着テープの使用は認められますが、原則として卵の購入代金と輸送代金以外には費用をかけないようにしています。完成した作品は相手大学に向けて「われもの」指定なしで送付されます。
 相手大学の評価者たちは、「重さ」「サイズ」「外観の完成度」「梱包のユニークさ」「有効かつユニークな梱包素材」「環境への配慮」「材料の入手のしやすさ」「梱包の簡単さ/外す際の手間」「破損状況」「たまごの取り出した状態」の10項目に基づいて、送られてきた作品を100点満点で評価します。同じ評価基準を用いて他者の作品を評価するプロセスは、評価者としての視点から自分の作品を見直す機会となります。
 最終報告会では、4つの大学の学生が各自のゼミの専門性を活かして、プロジェクトから得られた経験について発表しました。

 本学から参加した学生の中で、最も評価が高かったのは西尾優奈恵さん(経営学部2回生)の作品でした。多くの作品でプチプチなどのプラスチックが使われている中で、西尾さんの作品は、段ボールをたまごの緩衝材として利用しており、その独創性が高く評価されました。

 参加した学生たちからは、「自分の採点基準と相手側の採点基準に違いがあり、相手側の考えを理解することの大切さを学びました」「プロジェクトに参加する前は発表に対して苦手意識を抱いていましたが、ゼミ仲間と協力して1つの発表を行うことで、苦手意識が薄れると同時に協力の重要性を認識しました」「他大学の学生の発表を聴くことで、物事を異なる視点から分析する能力を向上させることができました」といった感想があり、様々な学びと洞察を得ることができました。
 今後もこのようなプロジェクトを通して、学生たちが実践的なスキルを磨き、現実の課題に対処できる能力を身につけていくことが、大学教育の一環として重要であると考えています。

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