2024年1月31日(水)に経営学部・山野薫専任講師の2回生ゼミが、雪印メグミルク京都工場(京都府南丹市)と小川珈琲株式会社本社(京都市右京区)を訪問しました。山野ゼミでは、身の回りや生活に関することからテーマを設定し、現場へのフィールドワークや、人・組織の動きやものの流れを調べることを通して学修を深めています。
雪印メグミルク京都工場では、牛乳・乳製品や工場の仕組みについて説明を聞いた後、牛乳とヨーグルトの製造工程や品質管理の様子を見学しました。ヨーグルトも製品のタイプによって製造手順が異なるなど、牛乳・乳製品が出来上がるまでに様々な工夫が隠れていました。工場見学を通じて牛乳やヨーグルトが製造される様子だけでなく、店頭までの商品流通時に気を付けていることなどを知ることができました。加えて、食品メーカーの仕事内容も見聞きでき、食に関する仕事への理解が深まりました。
小川珈琲株式会社本社では、コーヒーの生産や流通、コーヒー専門店における商品展開やマーケティングのあり方を学びました。生産国が限られているコーヒーは、非常に多くの段階を経て日本の消費者に届きます。同社では、高い専門知識を習得することを全社員の共通目標に掲げ、京都を拠点に各消費者や取引先のニーズに応じた商品を提供していました。また、「フェアトレードコーヒー」を選択すれば、発展途上国の生産者も適切な収入が得られ、日本の消費者が食を通して持続可能な社会の実現に貢献できることも学びました。最後に同社のカフェスペースでコーヒーとケーキをいただき、今年度のゼミ活動を締めくくりました。
【担当教員 経営学科 山野先生のコメント】
牛乳もコーヒーも日常生活において身近な食品のひとつですが、製造工程を直接見聞きする機会はあまりありません。今回は工場や店舗へ赴き、そこで仕事をされている方からお話を伺うことで、食品が自分の手元へ来るまでの様子を、臨場感をもって学ぶことができました。また、その場で実食も行い、これまでとは少し違う感覚で食に向き合う貴重な経験となりました。ふたつの現場から学ばせていただいたことに深く感謝するとともに、学生たちには今後の研究活動へ活かしていただきたいと思います。