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Episode04
タチバナ × 青栁七聖 さん

今回は日本語日本文学科 書道コース3回生の
青栁七聖(あおやぎななせ)さんを密着取材しました。
書道部の部室を訪れたところ、部員のみなさんから推薦していただき
取材させていただくことに。書道部部長を務める青栁さんは
一体どんなキャンパスライフを送っているのでしょうか。

09:00 
1限「書法Ⅵ」@2402書道教室

今日はここからスタート!

〈授業の概要〉「書法Ⅵ」
行草書の書法を学ぶ。王羲之書法解析を基礎として後世の様々な書法を研究する。特に王羲之の影響を強く受けたと考えられる多くの書人の書法を学び、自身の書作に生かせる技術を手に入れる。

先生が授業の冒頭に、揮毫(きごう)する古典について10分ほど説明します。

大きな作品なので、衣類の汚れを気にせず書けるよう
黒い服を着てさっそく臨書を始めます。

青栁さん:
臨書とはお手本の古典作品を見ながら書くことで、書道の基本です。普段はだいたい1~2時間ほどで書き上げます。

筆に集中しながらも、時折受講生同士で意見交換しながら
和気あいあいとした雰囲気の中書き進めていました。

11:00 
1限終了後、「謹賀新年」を書く@2404書道教室
青栁さん:
今日は山科区役所さんからの依頼で、「市民しんぶん山科区版」の1月号に掲載される文字を揮毫します。1月号ということで、一面をお正月の挨拶の記事にするために、「謹賀新年」と書いて欲しいと依頼されました。今から書いて、写真を撮って送ります。

――
これは青栁さん個人への依頼なのでしょうか?
青栁さん:
これはOSJ※の活動なんです。OSJは、普段は小学生に書道を教えたり、長期休み中にショッピングモールで筆を使ったワークショップを行ったりしていますが、今回のように山科区から依頼が来ることもあります。

※文学部書道コースの学生を中心に2019年に発足し、子どもたちに書道の楽しさや、硬筆・鉛筆書きなどを通して手で書く楽しさを伝えるため活動している団体。名称には「O=おもしろい、S=しっかり学べる、J=字がうまくなる」という意味が込められている。

何枚か書いたあと、どれを載せるか
OSJのメンバーと相談しながら決めていきます。

――
普段、1回で大体何枚くらい書くのでしょうか?
青栁さん:
今回は4枚書きましたが、枚数は特に決めていなくて、自分の納得がいくまで書きます。

話し合いの結果、こちらに決定!
とても迫力があります。

青栁さん:
撮影が終わったので今からご飯を食べます。お昼は普段、友達と「ル・ビストロ」で食べることが多いのですが、今日は予定が合わなかったので、教室で生協から買ってきたお弁当を食べます。

ル・ビストロ
リバティホール2Fにある食堂。
日替わりの「橘定食」や、響友館食堂では提供していないメニューも。

――
教室で過ごす人が多いですね。ほかの棟に行くことは少ないのでしょうか?
青栁さん:
そうですね、大体この教室で過ごしています。ここでは「仮名書道」という小さな作品を書いたり、ご飯を食べたり、ミーティングをしたりと自由に過ごせます。書道のための設備も整っていますし、大学の中で一番好きな場所です。
13:20 
空き時間@2402書道教室

青栁さん:
先日おこなった展覧会の結果報告をまとめています。普段は授業の課題をして過ごすことが多いです。
15:00 
書道部四役 引継ぎ会@2402書道教室

青栁さん:
書道部では部長1人と副部長3人を“四役”と定めています。わたしは書道部を引退しましたが、後輩の新四役への引継ぎがあります。部長を務めていたときは、展覧会準備などが特に大変でした。これらの自分の体験を踏まえて、後輩たちがスムーズに部活の運営ができるようアドバイスやサポートをします。
17:10 
LA会議@2402書道教室

青栁さん:
LA(ラーニングアシスタント)は、学生へ学修上のサポートやアドバイス、学科企画への参加や運営補助などを行う制度です。LA会議では活動の振り返りや反省、LAの取り組みを学生に周知するためのPR方法などを話し合います。
17:30 
この日はここで解散。18時過ぎまで会議をしたそうです。

青栁さんにインタビューしてみました!

――
青栁さんはなぜこの大学を選んだのでしょうか?
青栁さん:
書道コースがある大学の中で一番惹かれたからです。小学生から書道を始めて、小・中学生の頃は習字教室に通い、高校では芸術科の書道コースに進みました。高校卒業後は、大学でより専門的に学びたかったので、書道コースがある大学の資料を全国から取り寄せたところ、京都橘大学の書風や、大学の方針が一番自分に合っていると感じました。さらにこの大学のオープンキャンパスに来た際、京都の町並に筆文字が溶け込んでいる光景を見て感銘を受け、この環境で学びたいと思ったのが決め手でした。
――
長年書道を続けて来られたのですね!大学では書道部やOSJ、LAなど、たくさん活動されていて忙しそうですが、つらくなったりしませんか?
青栁さん:
部長としての仕事もあり、特に3回生は一番忙しいと感じていますが、つらくなることはありません。次の作品を書くのが楽しみです!京都橘大学では、書道コースは4回生になると卒業制作展に向けて作品を作るのですが、展示会全体のレベルが高いので、技術を磨くために多くの学生が書道部にも所属しています。わたしは書くことが好きなので、ほかには書道を教えるアルバイトもしていますよ。
――
まさに書道漬けの日々ですね!とくに印象に残っているイベントはありますか?
青栁さん:
たくさんありますが、“2回生展“という展覧会です。2回生のみで行い、部長になってから初めてのイベントだったのですが、そもそも何かのリーダーになる、というのが初めてだったので当時は戸惑いがありました。1週間に2回ほど集まって開催までの計画を立てたり、みんなのスケジュール調整をするのが大変でしたが、部長になったからこそ全体に気を配るようになったり、作品へのアドバイスを求められたりと、同級生みんなと仲良くなるきっかけになりました。1人3作品と合作2作品を展示し、地域の人や自分の家族が観に来てくれて嬉しかったです。
――
部長となったことで、より頼られる存在になったのですね。部活は引退されたとのことでしたが、卒業までにどのような大学生活を送りたいですか?
青栁さん:
卒業したくないと思ってしまうほど、大学が好きですが・・・。卒業後は書道用品店や伝統工芸に携わる仕事をしたいと思っているので、書道への理解を深めながら練習をさらに重ねていきたいです。1回生の前期は新型コロナウイルス感染症の影響で大学に来られなかったので、今はその分を取り戻すためにできるだけ大学に来ています。夜遅くまで書道の練習ができるとき、この大学に入ってよかったなと思います。残りの期間、この環境に感謝しながら大好きな書道に目一杯打ち込みたいと思います。
――
お忙しい中、ありがとうございました!

大学生活や青栁さん自身の話を聞く中で、
書道への愛が伝わってきました。
京都橘大学はあなたの大好きなことを応援します!
これからも満足いくまで書道を楽しんでください。
ありがとうございました!

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