理学療法学科4回生の研究論文が国際雑誌「Sensors」に掲載!

 健康科学部理学療法学科4回生の今川直人さん、水野裕仁さん、中田伊吹さんが共同筆頭著者、重藤隼人助教が責任著者の研究論文が国際雑誌「Sensors」に掲載されました。

 Sensorsはセンサーの科学と技術に関する研究を取り扱っている論文が掲載されるオープンアクセスの査読付き国際雑誌です。近年、医工連携による取り組みが盛んに行われており、様々なセンサー(計測機器)やアプリケーションが医学に応用されています。Sensorsには多くの医学研究者の論文が掲載されており、Impact Factorとよばれる学術雑誌の影響度を評価する指標が3.9と高く評価されている国際雑誌の1つであり、学部生の論文が査読付き国際雑誌に掲載されることは非常に珍しく快挙といえます。

 研究は卒業研究(研究指導:宮﨑純弥教授、重藤隼人助教)で行った内容で、ストレッチのリラクゼーション効果に自律神経活動や脳活動がどのように影響しているか検証した研究です。
 以下に研究の概要を紹介します。

研究タイトル:
ストレッチ強度が脳活動および自律神経反応に及ぼす影響: リラクゼーションへの影響

研究内容の概要:
ストレッチは体の柔軟性改善のために多く用いられており、近年ではヨガなどの運動にもストレッチが含まれリラクゼーション効果も報告されています。本研究では、ストレッチ強度がリラクゼーション効果に関連する自律神経活動と脳活動に及ぼす影響と、ストレッチ中の自律神経活動と脳活動の関係を明らかにすることを目的としました。その結果、ストレッチ強度による自律神経活動と脳活動の違いはみられませんでした。自律神経活動では、交感神経の活動がストレッチ中よりもストレッチ後の休息時に高い活動を示し、脳活動ではα波とβ波でストレッチ後の休息時に高い活動を示しました。また、高強度のストレッチでは、α波活動が高いと交感神経活動が低くなり、低強度のストレッチではβ波活動が高いと副交感神経活動が高くなる関連性を示しました。これらの結果から、ストレッチが自律神経活動と脳活動の相互作用を誘発することが示唆されました。

論文情報
Imagawa N, Mizuno Y, Nakata I, Komoto N, Sakebayashi H, Shigetoh H, Kodama T, Miyazaki J. (2023). The Impact of Stretching Intensities on Neural and Autonomic Responses: Implications for Relaxation. Sensors (Basel, Switzerland), 23(15), 6890.
https://doi.org/10.3390/s23156890
https://www.mdpi.com/1424-8220/23/15/6890

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前列左から中田伊吹さん、今川直人さん、水野裕仁さん
後列左から宮﨑純弥教授、酒林花菜子さん、重藤隼人助教、幸本夏奈さん、兒玉隆之教授

<関連情報>
理学療法学科・学生インタビュー 今川直人さん
【TACHIBANA DISCOVERY】インタビュー「理学療法学科での学びが大きな成果に ストレッチとリラクゼーションに着目した研究論文が国際雑誌『Sensors』に掲載」

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