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学校法人京都橘学園ダイバーシティ推進宣言

学校法人京都橘学園の前身である京都女子手藝学校は、女性が自営独立するために知識と技能を修得することを目的として明治期に創設されましたが、本学園は、時代とともに男女共学化を経ながら、多様な人々の学びと成長を支えてきました。現代社会は、グローバル化、少子高齢化、デジタル技術の進展といった急速な変化の中で、異なる価値観やライフスタイル、社会的背景をもつ人々が交差し、多様性と包摂性がますます求められる時代を迎えています。これに伴い、学びと働きの場である学校においても、多様な人々が互いに尊重し合い、個性と能力を発揮できる公平性のある環境の整備が急務となっています。
学校法人京都橘学園は、すべての人の違いが尊重され、誰もが安心して学び、成長し、活躍できる公平な環境の実現を目指すため、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)について、全学的な取組をさらに強化するために「学校法人京都橘学園ダイバーシティ推進宣言」を定めます。

学校法人京都橘学園ダイバーシティ推進宣言

私たち学校法人京都橘学園は、すべての構成員が互いに尊重し合い、異なる価値観や背景を持つ人々が共に学び、成長し、活躍できる学園づくりを目指します。国籍や人種、出自や文化、性のあり方、年齢、心身の特性、信条、社会的・経済的環境などの人々が持つ様々な違いは、学びの場においては豊かさの源であり、排除や差別の対象ではなく、法の下の平等に則り、個人の尊厳として尊重されるべきものであると私たちは考えます。
学校法人京都橘学園では、こども園から中学校・高等学校、大学に至るまで、すべての教育の場において共通して「自立」と「共生」を理念に掲げています。一人ひとりが主体的に学び、自らの力で未来を切り拓く力を育てる「自立」と、他者の多様性を認め合い、共に生きることの大切さを学ぶ「共生」の理念は、学園全体に通じる教育・保育の基盤です。私たちはこの理念のもと、さまざまな属性や背景を持つすべての人が、自分らしく安心して学び、働くことができる学園を目指しています。
この理念の実現は、特定の組織や役職に任せるべきものではなく、学園を構成するすべての人が、当事者として取り組むべき課題です。私たちは、すべての構成員がこの宣言を共有し、それぞれの立場から互いの違いを尊重しながら、多様性を力に変えるダイバーシティの推進の担い手となることを誓います。

2025年9月8日
学校法人京都橘学園 理事長 片山  傳生
京都橘大学  学長 岡田  知弘
京都橘中学校・高等学校  校長 安田  文彦
たちばな大路こども園  園長 河口 智津子

学校法人京都橘学園はダイバーシティ推進宣言に基づき、以下のとおり行動指針を定めて取組を進めます。

1.すべての人の違いを尊重します。
私たちは、国籍、人種、民族、言語、性別、性的指向・性自認、年齢、心身機能、経済的・文化的背景、宗教など、あらゆる違いをかけがえのない価値として受け止め、差別や排除を決して許しません。

2.包摂的で開かれた教育・保育・研究・労働環境を整備します。
社会的障壁に対するバリアフリーを推進するとともに、多様な人々が共生する環境整備を一層充実させることにより、すべての人々が安心して円滑に学び、育ち、働き、交流できる、包摂的な環境の整備に取り組みます。

3.公平な機会をすべての人に保障します。
ジェンダー平等、障害※者雇用、経済的支援、育児・介護支援など、すべての構成員が公平に教育や就労の機会を得られるよう努めます。

4.意識の変革と学びを促進します。
多様性、公平性、包摂性に関するセミナーや講義、研修の実施を通じて、すべての構成員の意識改革を図り、人権意識の深化と実践の定着を進めます。

5.社会とともに歩むダイバーシティ推進を実践します。
地域社会や国際社会と連携し、多文化共生・持続可能な社会の実現に寄与する教育・保育・研究・地域貢献活動を推進します。

※障害は個人ではなく社会にあるという社会モデルの観点から、障害と表記します。