オリエンテーリング部の塚八ゆかりさんが、7月8日~11日にスペイン・アリカンテで開催されたジュニア世界オリエンテーリング選手権大会およびスウェーデン・オーリンゲン大会に日本代表選手として出場しました。
6月30日~7月29日の1ヶ月にわたる遠征を終えて帰国した塚八さんに大会の様子遠征の感想などをうかがいました。
「5月の代表選考会で、5位となって日本代表に選ばれました。私は、中学・高校までは剣道をやっていて、大学入学後にオリエンテーリングを始めました。この競技は大学に入って始める人がほとんどなので、経験の浅さは選考会まではそう気にしていませんでした。でも大会に参加してやはり世界の壁は厚いなと感じました。海外の選手もそうですが、さすが代表として選ばれただけあってチームメートからも刺激を受けました。
出発からして、いきなり現地集合なんですよ。スペインのアリカンテなんて聞いたこともなかったし、まして私は海外にでたこともなかったんです。家族も心 配するし、不安がいっぱいでした。幸い京大から男子代表に選ばれた人がいたので、彼に相談しながらやっと切符を手配し、現地にたどり着くことができました。
大会終了後のパーティーに日本女子チームは浴衣で参加しましたが、写真を多くとられてチョッピリ得意でした。いろんな国の選手とも友達になれて輪が広がりました。サッカー選手がよくやっているように、私たちも試合後、ユニフォーム交換をしましたが私は幸運にも団体優勝したスイスの選手と交換するのに成功しました。宝物です。
スペイン大会が終わったらチームは現地解散、スウェーデン大会に参加する人、ブルガリアほか各地の大会に参加する人など、あとの移動は選手だけでやることになりました。スウェーデンに行く私たち7人は1週間かけて鉄道で移動することにしました。毎日あみだくじで宿の手配係、切符の手配係、買い出し係、荷物番など役割分担してフランス、スイス、ドイツ、デンマークを経由してスウェーデンにたどりつきました。
スペイン大会期間中はホテルが準備されていましたが、スウェーデン大会ではそれがなく、私たちは小学校の教室に寝泊まりしました。あちらの小学校は綺麗だし、大会用ということではなく常時ガードマンによる警備も行われ、出入りの際にはIDカード提示を求めるなど安全への気配りがされていて、さすが福祉国家だと感心しました。
今回の約1ヵ月間の遠征は、何もかも全てが新鮮だった。貴重な体験をさせて貰いました。」
塚八さんは、1ヵ月間のいろいろな体験を懐かしむように話してくれました。